文化からの復興

内容紹介
東日本大震災から1年以上が経過するが復興は緒に就いたばかりである。住宅や都市のインフラ整備など被災地の生活再建、
産業の復興は一刻を争う状況が続いている。そんな中、福島第一原発から約40キロに立地する「いわき芸術文化交流館アリオス」
では市民と一体となって文化による復興にチャレンジしている。
本書は震災直後の緊迫した状況を現場の声から振り返り、アリオスと地域のユニークな取り組みや東北3県の主要文化施設の
キーパーソンらとの座談会、そして文化からの復興の意味を考える。震災後の未来を「文化の力」「アートの力」から展望し、
公共文化施設と芸術文化の持つ可能性と、その役割について多方面から考察した本書は、地方行政関係者、指定管理者、市民団体
やアーティストを始めとして、震災復興まちづくりに携わる全ての人、必読の1冊である。

谷川俊太郎、組詩「アリオスによせて」を収録。 御厨貴 東京大学客員教授による推薦文付。
【目次】
震災の記録と記憶をとどめ、文化から未来を語るために

第1部 いわきアリオスと震災復興の1年
避難所いわきアリオス開設まで/市民といわきアリオスの3年間/危機的状況が続く日々……/「聞くこと」「話すこと」からの再スタート/「避難所」終息と 「再オープン」への道のり/「おでかけアリオス」の1年/いわきアリオス再オープンへの助走/「安全意識」というDNAを明日へ/全館再オープン、そし て……/明日へ……
・「アリオスに寄せて」谷川俊太郎
第2部 市民とアリオス 対話と実践から生まれたもの
公共文化施設のマーケティング?/「アリオス・プランツ! 」と「かえっこバザール」/アリオス・プランツ! をめぐる小さな編年史/プランツ! を取り巻く文化の生態系/プランツ! メンバーそれぞれの震災/レポート「アートおどろく いわき復興モヤモヤ会議」/モヤモヤ会議を経たプランツ! のこれから

第3部 座談会 東北、文化の現場から
地域と文化施設、震災を前に/3・11混乱と地域の狭間で/予算がゼロになるかもしれない/文化からの復興に向けて/被災の隔たりを行き来する回路として の「わすれないためにセンター」/この街を変えることを自分の仕事に/避難所としての文化施設の存在価値/東北の文化に誇りを持って
第4部 未来に向けて
いわきにアリオスをつくり、将来に引き継ぐということ/震災で近づいたいわきアリオスと市民の思い/文化に託された試練と未来

地域と文化を結ぶ「縁側」のような施設になりたい

著者について

いわきアリオス:福島県いわき市が設置した劇場・ホールの複合文化施設。2008年4月に第一次オープン、翌年5月にグランドオープンし、
音楽・演劇・ダンスなどの公演に加え、しないの学校等にアーティストを派遣する「おでかけアリオス」など、地域との交流プログラム
に力を入れている。

ニッセイ基礎研究所:日本生命が1988年7月に設立したシンクタンク。国内外の経済・金融、経営・ビジネスから、年金・医療・介護と
いった暮らしに関わる身近な領域のほか、芸術文化を重要な研究領域に位置づけ、幅広い分野の調査研究に取り組み、その成果を積極的
に発信しつづけている。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">